音大1年前期の授業を振り返って(意外とできたりできなかったり)

1週間前からではありますが、夏休みに突入しました。大学生になってから初の夏休み。

 

といってもあと1週間程度は試験が続くんですけどね(;^_^A

 

大学に入ってからは初めてのことだらけで、不安で途中体調崩したりしてしまったわけですが、なんとか前期の授業は乗り越えました。

 

前期の授業、基本的な内容を抑えるところからスタートだったんですけど教科によってかな~り難易度が異なります。

 

思いついた順に、バレない程度に、どんな感じだったか授業を振り返ってみます。

 

対面は1か月弱しか行っていませんが…

 

自分は典型的な「だんだん落ちていく学生」だと思っているので、あまり参考にはならないと思いますが…授業の内容だけでも観てってくだせぇ。(最後に音大進学を考えている方へのアドバイスも)

 

(ただ、学校や学科等がモロバレする授業等に関してはここでは書けません。ごめんなさい)

 

・英語

担当がかなり静かな年配女性。音大ということもあって、内容はかなり音楽にシフトしているが全体的に中高の文法ばかりなので新出単語のカバーと復習だけで楽々?

 

・イタリア語

私は楽語の理解とただ単純にイタリア語への憧れがあったのでイタリア語を選択した。

担当は30代の男性講師。

イタリア語の文法うんぬんの内容よりイタリアの文化や慣習を紹介しながらの授業が中心なので、かなり楽しめた。みんなが思っているより堅苦しくはなく、歴史を知ることができるのでおススメ。ただ男性名詞と女性名詞の区別は苦労するかも。

ドイツ語やフランス語に比べて習得が比較的楽な第二外国語(らしい)

 

・教師論

教員免許の取得に必要なので履修。学校勤務の経験が深い女性が担当。

学校での勤務経験を生かした現場の実情を細かく説明してくれた。また、学校で実際に起きた問題に対する対処法をディベート(討論)する時間もリモートではあるが頻繁に取られた。

音楽の内容よりかは学校教育全体の内容が中心。危機管理から保護者対応まで、なんでもやるし時事的な事柄の解説もある。

だけど楽しいよ。

 

西洋音楽史

担当がちょっと厳しい人だった。第一印象から「こえぇ」だったもん(´・ω・`)

内容は中世の世界史を「音楽」にシフトしたもの、だと思っていただけると幸い。

世界史みたいに人物名を覚えるだけでなく、その人が実際に何をしたか、どんな奏法や記譜法を作ったか、など…覚えることが山ほどあります。

筆者は世界史が得意と自負しておりますが、これは…ちょっと…(;^_^A

似たような名前も続きますし、記譜法の名前ってほとんど同じものもあるんですよ。

試験では、楽譜の読解だけでなく、リスニングを行ってどの時代の音楽か、などを当てる問題も出るそうで…戦々恐々としております。

 

・スポーツ

実は、教員免許を取る上でスポーツは必須で、1年で取らないと後々面倒になります。

途中からリモートになってしまいましたが、内容はダンスやヨガなど、身体全体を動かす柔軟体操がメイン。

最後にダンスの試験もありましたが、振付は簡単でしたし、何より普段身体を動かさない我々にとっては最高の授業。お部屋でも楽しめるヨガを教えてくれましたよ。

余談ですが、担当の方が実は海外留学して向こうでかなりの成績を修めているハイスペックな方でびっくりしました(なぜ音大で勤務してる?ってレベル)

 

・和声学

好きな人と嫌いな人(食わず嫌いも含めて)で差が如実に出る科目No1だと思ってる。

ちなみに私は苦手。

和声の進行は答えが複数ある場合が多く、その多くが普段聴いている曲とは違う和音構成だったりするので普段趣味で作曲されてる方や独自の音楽観をお持ちの方、クラシックと縁があまり無い方は結構苦労します。私もしてます(´・ω・`)

答えが単一でないのと、数個先の和声構成を同時に考えなければいけないので、数学的要素が多めになっております。逆に和声の知識が無い人ほどできる科目だったりする。

試験が怖いです。

 

ソルフェージュ

ソルフェージュ、ってひとくくりにされているけど実際には「聴音」「視唱」「リズムレクチュール」この3つに分かれていると思ってください。

高校時代からソルフェージュの授業はしっかり受けてきたので、問題無くこなせましたが、レベルが上がるスピードが速いので得意という方も今一度しっかり見直しましょう。

ソルフェージュを大学から始めた方は、自宅でピアノの音を聴いて覚えたり、和音を弾いてみたりしましょう。慣れるとすぐ取れます。(慣れるまでが大変、とも言いますが…)

視唱は意外と奥深くて、ただ歌うだけでなく、音程やリズム、アーティキュレーション(表現)が求められるのでしっかり練習しよう。

特に「新曲視唱」という試験が必ずある。文字通り初見で見た楽譜をその場で30秒ほど予見したあとにすぐ歌うというものなのだが、結構いやらしいリズムや跳躍、調が出てくるので舐めてかかると痛い目を見る。要練習。(ソースは高校の視唱で散々痛い目見て再試験繰り返した私)

リズムレクチュールは音程を付けずにリズムと音名を読んでいく内容。

リズムが主体となっているため、指揮やリズム感が重要。一定のテンポを刻めるようにしっかり練習しよう。

 

混声合唱

教員免許取るために必須なので、これも受講。(最初から受講する気だった)

コロナ禍でも規模を縮小して対面実施した数少ない授業。

ちゃんと歌っていれば怒られませんし、担当から学校の歌唱指導についての裏話も結構聴けるので意外と役立つ。

日本語の発声についての内容が多かったような印象。歌う曲はある程度決まっていて、発声法から発音、姿勢まで小中より掘り下げていく。

 

(専攻実技、副科実技に関しては学校差や担当による差が大きいので割愛)

 

 

〇まとめ

やる気だけではどうしようもならない部分が露呈した3か月だった。

……

………

公立の音楽系の学科がある高校に入っていて、そこで成績3位とか取ってても

どうしようもならないものはならないしわからないものはわからない

これが現実です。

 

むしろ

 

この環境でいかに素早く適応できるか

 

これに尽きると思います。

 

 

この単位はわからないしつまらないから捨てる?

 

最低限のことやっていれば単位取れそうだから手を抜こう???

 

考えが甘すぎます。

 

音大生の多くが教員免許の取得を目指す講義を受けますが、やる気が無い人(そうそう居ないとは思いますが)や単位修得しか考えていない人は徹底的にふるいにかけられます。

 

まだ3か月ほどしか在学していませんが、既に痛感しましたし、志半ばで諦めてしまう方も数名、いらっしゃいました。

 

これから、音大進学を少しでも考えている方にはよく考えてもらいたいです。

 

桁違いな学費を払います。私は、奨学金を借りても足りなくて銀行等から融資を受けたほどです。

 

それに見合った4年間の学生生活を送れますか?

 

将来何になりたいか明確に決まっていますか?

 

くじけないようなメンタルを持っていますか?

 

 

決して「音大に進学するな」と言っているわけではありません。断言します。

 

けど、途中で諦めてしまったら、今までの努力や金銭的な負担は無駄になってしまいます。奨学金も借金ですので、ちゃんと返さなければなりません。

 

目標が明確かつ意思が強い、人でないと音大に行くメリットが薄いと思います。

 

私は「音楽の教員(中学校)になって吹奏楽指導をしたい」という目標を建てて入学しました。当然、面接でもそのように答えました。

 

3か月で早くも、こんなに多くのことがわかりました。

この先どうなるのだろう…と自分でも一抹の不安を感じますが、目標を建てて入学した以上、突き進むしかありません。

 

音大って、こんなところやで

 

Fin...